平野歩夢さんに学ぶ「本物の怒り」
こんにちは!相談員の土井です。
一喜一憂しながら、連日選手の皆さんから感動を頂いた北京オリンピックも終わりましたね。
きっと皆さんも、それぞれの思いで見ていらっしゃったと思います。
私は、結果よりも、「この方々(選手)は、どれだけの時間とエネルギーを
この競技のために注いできたのだろう~」と想像しながら、ただただ応援していました。
その中で、私が感動したのは「平野歩夢選手のコメント」でした。
私も、LIVEで手に汗握りながら、娘と応援していましたが、2回目の競技後の点数には、素人ながら
「???」と思いました。そして3回目…見事に完璧に飛んで1位となりました!
直後のインタビューで、平野選手は「…2回目の点数に納得がいかなくて“怒り”がわいた…」
というよう事を言っていて、「これこそ本物の怒り!!」と思いました。
「本物の怒り」は「今起こったことに湧き上がる」ものです。
そして、その怒りと向き合い「今どうすればいいか」を判断します。
そして、今の怒りをエネルギーに変えて行動します。
すると、自分にとって良い方向に向かうので、怒りが解消されます。
感情の中でも「怒り」の扱いが難しいのは、無意識に「抑え込んでしまう」事が多く、
そのため「モヤモヤ」だけが残り、心の奥にくすぶっていて、何かのきっかけで「モヤモヤ(種火)」
に火がついて爆発します。
けれども、それは「ニセの怒り(ラケット感情)」なので、今起こっている事の解決には至りません。
そして、モヤモヤは続き、周りとの関係もギクシャクします。自己嫌悪に陥る事もあるかもしれません。
以前、このブログにも書きましたが「嫌な気持ち(不快感情)」は、私たちを守ってくれる大切なメッセージです。
自分でこの気持ちと向き合う事を避けていると、いつまでも本物の感情に出会う事ができません。
そして、誰かのせいにしたり、世の中を恨んだり、人を信じられなくなったり…どんどん、生きづらくなります。
アスリートの方々は、きっと「嫌な気持ち」をたくさん経験しながら、そこから逃げずに(避けずに)
自分と向き合い続けたからこそ、今の自分を受け入れる事ができるのでしょう。
結果にこだわるのは、全く関係のない私たちの方なのかもしれません。
私たちは、日々の生活の中で、いろいろな感情を体験します。それは心地が良いものばかりではありません。
まして、就職など社会との関わりの中では、なおさらです。
だからこそ、「本物の感情(今、湧いてきた気持ち)」を大切にして、そのメッセージを受けとめ(避けず)ます。
一人では怖いと思うときは、信頼できる人と共有してください。
サポステは、いつも皆さんを応援します。
土井