働くヒント① ~書籍の紹介~
みなさんこんにちは。相談員の荒井です。
前回「はじめまして」というタイトルで簡単な自己紹介をさせていただきました。
キャリアコンサルタントの仕事を通して、今まで多くの方の応援をしてきましたが、特に若い方々の応援では、
「働くこと」「なぜ、働くのか」から一緒に考えることが多いです。
私もこれまで、何度か自問自答してきましたが、はっきりと「これ」という答えはないことに気付きました。
そこで、あくまで自分として「働くこと」のヒントになった本を、これから数回に渡りブログで紹介させて頂きたいと思います。
なお、アマゾンで「働くこと」をキーワードで検索すると、なんと700冊以上の本が‼
それだけいろいろな考えがあり、悩んでいる人も多いのでは?と思いました。
●第一回目の紹介
「何のために働くのか」 著者:寺島 実郎さん 文芸新書
サポステを利用している方が、最初の面談で「自分に自信がない」「自分には、できることが何もない」「こんな自分は働けるのだろうか」など思い悩んで来られる方が結構います。
そのような皆さんにご紹介するのが、この本のはじめに書かれている内容を紹介します。
~本文より引用
【今、ここに存在する奇跡】
『「今、ここに、存在する」のは奇跡のようなことだからだ。まず、父と母がいたから、自分が存在する。―中略―さらに、順を追って考えると、自分の両親が生まれたのはそれぞれに二人の親がいたからであり、自分が存在する二世代前に、祖父母にあたる4人の人間が必要だったことになる。-中略―10世代前にさかのぼるとその数は1024人になる。
だいたい250年前の江戸中期、にあたり、それほど大昔ではない。直系の祖先の人数を数えると合計2046人もの人間が自分につながっている。
どれほどの深い孤独を感じていても、人間は決してひとりぼっちではない。
-中略―
自分という人間には2046人の命と歴史をつないで、今日の自分が生きている。』
この部分を読んだとき、思わず表にして人数を確認しました。この250年ほどの間には、今の新型コロナではないが、スペイン風邪などの感染症や大きな自然災害、太平洋戦争など幾多の戦争などの多くの危機のなかつながってきたことを改めて思いました。
そう思えたら今生きていることを実感して、「生きること」と「働くこと」はイコールではないが、大きなウエイトを占めていることを確認して「なぜ、働くのか」を一緒に考えることを提案してスタートします。
『「働くこと」を突き詰めると「カセギ」と「ツトメ」という要素にいきつくのではないだろうか』
~本文より引用
ほんのさわりだけの紹介ですが、興味のある方はぜひ読んでみてください。
きっとヒントがあると思います。
荒井